こんにちは。自閉症のJ君(特別支援学校 高等部1年)の父です。
進路のことを調べていて、ずっと後回しにしていたテーマがあります。
グループホーム。
「働く場所」については5本ほど記事を書きました。でも——「住む場所」については、まだ何も考えていませんでした。
考えたくなかった、というのが正直なところかもしれません。
▶ 支援学校の進路、親はいつから動けばいい?高等部1年の父が調べたこと
正直に書きます。手放したくない
親バカだと分かっています。
J君と離れて暮らすことを、まだ想像できません。
毎朝「なー!」と起きてきて、学校へ行って、帰ってきて、風呂に入って寝る。この繰り返しが、我が家の日常です。
それがなくなる日のことを、考えたくない。
でも——それは本人のためになるのか。
私がそばに置いておきたいだけで、J君の世界を狭めているんじゃないか。この問いが、ずっと引っかかっています。
でも、J君はもう「離れて泊まれる」
ここで、あることに気づきました。
J君は、修学旅行も宿泊行事も、まったく問題なく行っています。
家族と離れて、知らない場所で、何泊もして。パニックになることもなく、普通に帰ってくる。
つまり——離れて暮らす力は、もうある。
そして白状すると、J君がいない夜、寂しいのは私の方です。
「なー!」と帰ってくる声がない。風呂に入る音がしない。いつもの気配がない。
家が、静かすぎる。
離れられないのは、本人ではなく、たぶん私です。
▶ 自閉症の息子が「できるようになったこと」全記録|16年間の成長リスト【随時更新】
調べて分かったこと
グループホーム(正式には「共同生活援助」)について、調べた内容をまとめます。
何歳から入れるのか
原則18歳以上です。障害福祉サービスは18歳以上が対象で、それより下は児童福祉法の枠組みになります。
そして——「高校を卒業して就労や日中活動を始めるタイミングで、実家を離れてグループホームに入る」という流れは、珍しくないそうです。
つまりJ君の場合、2年後がひとつのタイミングになりえます。
でも、急ぐ必要はない
同時に、こういう事実も分かりました。
グループホームの入居者の中心層は、30代から50代。相談が最も多いのも、この年代だそうです。
18歳で入らなければいけないわけではありません。むしろ多くの人は、もっと後に決めている。
年齢の上限は?
知的障害・精神障害のある方には、年齢の上限がありません。
身体障害のある方は原則65歳未満ですが、65歳前から障害福祉サービスを利用していれば継続できます。
「65歳問題」という言葉を聞いたことがありましたが、J君の場合は当てはまらないと分かって、少しほっとしました。
入居に必要なもの
- 障害支援区分の認定(医師の診断書や意見書をもとに市区町村が判断)
- 共同生活に大きな支障がないこと
そして事業所ごとに、受け入れる障害支援区分の目安が違うとのこと。「制度上は入れるが、この事業所では難しい」ということが起こりえます。
利用を考えるときは、市区町村や事業所に直接確認するのが確実です。
一番引っかかったこと
調べていて、複数の資料が同じことを書いていました。
「本人が入居に前向きでなければ、条件を満たしていても生活がうまくいかないことが多い」
「家族の意思だけでなく、本人の意思を尊重することが大事」
——正論です。まったくその通りだと思います。
でも。
J君は「行きたい」とも「行きたくない」とも言えません。
言葉での意思表示が少ない子です。見学に連れて行っても、感想は聞けない。「ここで暮らしたい?」と聞いても、答えは返ってきません。
意思を尊重したくても、その意思をどう確かめればいいのか。
ここに答えている記事を、私は見つけられませんでした。
だから、行動で確かめるしかない
考えた末に、今のところの結論はこうです。
言葉で聞けないなら、経験させて、反応を見るしかない。
J君は修学旅行に行けた。宿泊行事も問題なかった。それは「離れて過ごせる」という、行動による意思表示だと受け取っています。
そして次は——ショートステイかもしれません。
ショートステイを検討しています
ショートステイ(短期入所)は、数日間だけ施設に泊まるサービスです。
我が家はまだ使ったことがありません。でも、調べていて思いました。
いきなりグループホームではなく、まず数日から。
- 家以外の場所で寝られるか
- 知らない支援者と過ごせるか
- 家に帰りたがらないか、逆に帰って安心するか
その反応が、J君からの答えになるはずです。
そして親の側も、練習が要ります。
「いない夜」に慣れること。
修学旅行のたびに寂しくなっている私が、本当に慣れられるのかは分かりません。
でも——いつか必ず来る日です。
私が先に逝くのだから、J君が私なしで暮らす日は、必ず来る。
だったら、元気なうちに練習しておきたい。「帰ってくる前提の別れ」を、何度も。
妻とは、話しています
この話は、妻ともしています。
結論は出ていません。でも「いつか考えなければいけないこと」だという認識は、二人とも持っています。
大事なのは、どちらか一方が決めないことだと思っています。父と母で温度差があるのは当然で、その差ごと話し合っていくしかない。
今の我が家の立ち位置
まとめると、こうです。
- グループホームについて、まだ何も動いていない
- J君は離れて泊まれる力を、すでに持っている
- 離れられないのは、たぶん親の方
- まずショートステイから試したい
- 急がない。18歳で決める必要はない
そして——手放したくない気持ちは、消えていません。
でもそれは、J君の人生を狭めていい理由にはならない。そう自分に言い聞かせています。
まとめ
- グループホームは原則18歳以上。高校卒業のタイミングで入る人もいる
- ただし入居者の中心は30代〜50代。急ぐ必要はない
- 知的障害・精神障害の場合、年齢の上限はない
- 障害支援区分の認定が必要。事業所ごとに受け入れ基準が違う
- 「本人の意思の尊重」が重要とされるが、言葉で伝えられない子の場合は行動から読み取るしかない
- ショートステイが、最初の一歩になりえる
同じことで迷っている方がいたら、一緒に考えていけたら嬉しいです。
※本記事は2026年9月時点で調べた内容です。制度の運用や入居条件は自治体・事業所により異なります。詳しくはお住まいの市区町村の障害福祉窓口にご確認ください。

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