こんにちは。自閉症のJ君(高校1年生)の父です。
「自閉症 ○歳 できること」「自閉症 いつになったら」——J君が小さい頃、私たち夫婦は何度もこう検索しました。同じように検索してこの記事にたどり着いた方に、まず結論からお伝えします。
うちの子が「できるようになったこと」の多くは、中学生になってからでした。
小学生の間はできなかったことが、中学の3年間で次々とできるようになった。この記事は、その全記録です。「まだできない」の渦中にいる親御さんに、「先」の景色をお見せできたらと思います。
身のまわりのこと(すべて中学生でできるように)

✅ 自分で学校の用意をする
時間割に合わせて、自分でカバンの中身を揃えられるようになりました。毎日「同じ流れ」で繰り返したことが、いつの間にか本人の手順になっていました。
✅ 一人でお風呂に入る
体や頭を洗うところまで、一人でできます。小さい頃は想像もできませんでした。
✅ トイレでお尻を拭ける
排泄の自立は、親にとって切実なテーマです。うちも長くかかりました。でも、できるようになりました。
✅ 薬を忘れずに飲む
毎日の服薬を、自分のルーティンとして忘れません。「管理される」から「自分でやる」へ。
外出・社会性(体験記事があります)
✅ 歯医者で診察を受けられる・45分待てる
かつては走行中の自転車から飛び降りて逃げるほど歯医者が嫌いだったJ君。今は虫歯ゼロ、診察中も動かず、待合室で45分一人で待てます。
▶ 自転車から飛び降りて逃げた息子が、虫歯ゼロになるまで|自閉症と歯医者・16年の記録
✅ 散髪に行ける
「いつもの道」「いつものお店」が、散髪を安心の時間に変えてくれました。
▶ 自閉症の息子と散髪|「いつもの道」「いつものお店」が育てるJ君の自立
✅ 映画館で2時間過ごせる
ポップコーンは上映前に完食するスタイルですが、最後までニコニコ観られます。
▶ 自閉症の息子と映画館へ|イオンシネマ西宮ガーデンズの障害者割引・ミライロID・駐車場無料を実体験レポ
✅ 「持って待つ」ができる
映画館の入場処理の間、ポップコーンとジュースを持って待つ係。小さな役割が、次の自信になります。
もともと、ずっと得意なこと
成長の話は「克服」だけではありません。J君には、小さい頃からずっと得意なこともあります。
⭐ 箸使いが、めちゃめちゃ上手
小さい頃から、箸の使い方は驚くほど上手です。手先の器用さはJ君の「凸凹」の凸。なぞり書きや色塗りの丁寧さにも、この器用さが表れています。
⭐ 水泳(9年継続・メダル獲得)
スペシャルオリンピックスの水泳に9年通い、メダルも獲得しました。
⭐ 道を覚える記憶力
一度通った道は忘れません。散髪も歯医者も、J君が先頭を歩きます。
正直に:まだ途中のこと
このブログの約束として、できることだけを並べるのはやめておきます。言葉でのやり取り、初めての場所への不安、お金の管理——まだ途中のことも、たくさんあります。それも含めてJ君です。できるようになったら、この記事に追記します。
我が家が実感した、3つの共通点
16年をふり返って、「できるようになったこと」には共通点がありました。
- 「いつもの化」——同じ時間・同じ流れ・同じ場所。ルーティンになった瞬間、それは「できること」に変わる
- 焦らない(=諦めない)——小学生でできなくても、中学で一気に伸びた。「今できない」は「一生できない」ではなかった
- 合う環境・合う人を選ぶ——親切な歯医者さん、いつもの散髪屋さん。環境が変わると子どもが変わる
まとめ
- J君が「できるようになったこと」の多くは中学生の3年間に集中していた
- 克服だけでなく「もともとの得意」も、その子の大事な一部
- 共通点は「いつもの化・焦らない・環境選び」
この記事は、J君の成長とともに随時更新していきます。
「まだできない」の中にいる親御さんへ。うちも長くそこにいました。でも、先には続きがありました。

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