こんにちは。自閉症のJ君(特別支援学校 高等部1年)の父です。
令和8年9月6日、第33回 西宮市総合福祉センター杯水泳大会にJ君が参加してきました。
種目は25m自由形と25m背泳ぎ。そして最後に、参加者全員でのお楽しみ種目。
結果から言うと——J君は25mの大会で、50m泳ぎました。
「タッチして戻ってくる」を、やってしまった
自由形のスタート。J君はいつも通り、力強く泳ぎ出しました。
そして25m地点の壁にタッチ。そのまま、ターンして戻ってきました。
J君にとって、プールで泳ぐとは「行って、帰ってくる」ことです。普段の練習がそうだから。「今日は25mで終わり」というルールは、頭に入っていませんでした。
私もスタッフの方も声をかけました。「もういいよ」「戻ってこなくていいよ」と。
届きませんでした。
J君は最後まで、いつも通りに50mを泳ぎ切りました。
見ていて、笑ってしまいました。そして少し、誇らしくもありました。この子は、指示ではなく自分の中の「いつも」で動いている。それはこの16年、ずっとそうでした。
記録は34秒05。9年間続けてきた種目です。
▶ 自閉症の息子が「できるようになったこと」全記録|16年間の成長リスト【随時更新】
背泳ぎを始めた理由
もう一つの種目は、25m背泳ぎ。大会では初挑戦でした。
実は、背泳ぎを練習し始めたのには理由があります。
自由形だと、途中で立ってしまうことがある。
でも——上を向いて泳ぐと、立たない。
仰向けの姿勢だと、足を下ろす動作が自然に出にくいのだと思います。「途中で止まってしまう」という課題への、具体的な工夫でした。
同じ悩みを持つ方がいたら、試してみる価値があるかもしれません。
そして今日の結果は——最後まで完泳。記録は1分35秒56。

タイムだけを見れば、速くはありません。でも初めての種目で、止まらずに泳ぎ切った。狙い通りでした。
お楽しみ種目は、ルールが分からなくても楽しい
競技のあとには、参加者みんなでのお楽しみ種目がありました。
今年は「アニマル宅急便リレー」と「ぴったり泳げ!ジャストタイムチャレンジ」。
ジャストタイムチャレンジは、速さではなく「設定タイムぴったり」を狙う競技です。速い子が有利にならない。誰にでも勝つチャンスがある、よく考えられた種目だと思いました。
そしてJ君は——たぶん、ルールを把握していません。
でも、ずっとニコニコしていました。
これでいいんだと思います。ルールが分かることと、楽しいことは、別のことです。周りの動きに合わせて、なんとなく参加して、笑っている。それで十分。
スタッフの方々に感謝しています
今日、一番ありがたかったのはこれです。
スタッフの方たちが、とても親切に対応してくださいました。
25mで戻ってこないJ君にも、慌てず、責めず。初めての背泳ぎにも、丁寧に。
障害のある子が参加する大会では、「本人ができること」より「周りがどう受け止めるか」で、その日の意味が変わります。
今日は、J君が安心して泳げる場所でした。
西宮市福祉センター杯とは
参加を考えている方のために、分かる範囲で情報をまとめます。
今回は第33回大会でした(令和8年9月6日開催)。
- 主催:西宮市社会福祉協議会(西宮市総合福祉センター)
- 会場:西宮市総合福祉センタープール
- 時間:13:15〜16:30
- 定員:50名
- 内容:個人種目+お楽しみ種目
- 補助具:初心者・重度障害の方は使用可能
- 申込:例年7月下旬〜8月下旬(申込用紙・郵送・FAX・オンライン)
- 問合せ:西宮市総合福祉センター 事業係 TEL 0798-33-5501
補助具が使えるというのは大きなポイントです。「うちの子はまだ25m泳げないから」と諦める必要はありません。
こういうイベントが、もっとあってほしい
障害のある子が、本気で競技に出られる機会は多くありません。
学校の行事はあります。療育のプログラムもあります。でも「大会」として、記録を測って、記録証をもらえる場は限られています。
タイムが出る。記録が残る。
それは「がんばった証拠」が形になるということです。J君は自分でタイムを読めませんが、記録証は残ります。私たちが覚えています。
こういう場を作ってくださる方々に、感謝しかありません。
来年に向けて
J君は今日、よく頑張りました。
来年も参加します。そして——次はもう少しレベルアップして。
自由形は、25mで止まれるように。背泳ぎは、もう少し速く。
でも一番の目標は、また笑って帰ってくることです。
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まとめ
- 西宮市福祉センター杯水泳大会に参加(25m自由形・25m背泳ぎ)
- 自由形は34秒05。ただし25mの大会で50m泳いだ
- 背泳ぎは「途中で立ってしまう」対策で練習を開始。初挑戦で1分35秒56、完泳
- お楽しみ種目は「アニマル宅急便リレー」「ジャストタイムチャレンジ」
- 補助具の使用が可能。まだ泳ぎきれない子でも参加できる
- スタッフの方々の対応が本当に丁寧だった
障害のある子の水泳大会を探している方へ。出てみる価値があります。
※本記事の大会情報は2026年9月時点のものです。開催日程・申込方法は年度により変わります。詳しくは西宮市総合福祉センターにご確認ください。

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