こんにちは。自閉症のJ君(高校1年生)の父です。
支援学校の高等部に進学し、卒業後の進路を本格的に考える時期が近づいてきました。「うちの子は、卒業したらどこで、どう過ごすんだろう」——同じように悩んでいる親御さんは多いと思います。
この記事では、制度の解説だけでなく、親として実際にどう悩み、どう選ぼうとしているかという本音をまとめます。きれいな結論はまだ出ていません。でも、同じ段階にいる方の参考になればと思って書きます。
高等部は中等部からそのまま進学
J君は、支援学校の中等部から、そのまま同じ支援学校の高等部へ進みました。環境の変化が苦手なJ君にとって、慣れた場所・慣れた先生のもとで進学できたことは、とても大きな安心材料でした。
高等部に進むと、卒業後の進路がぐっと現実的なテーマになります。中学3年生の頃から、少しずつ「この子の将来」を考えるようになりました。
卒業後の進路として考えている「就労継続支援B型」
今、卒業後の進路として中心に考えているのが就労継続支援B型です。

就労継続支援には、雇用契約を結んで働く「A型」と、雇用契約を結ばずに自分のペースで作業する「B型」があります。J君の特性を考えると、まずはB型で、無理なく自分のペースで過ごせる場所が合っているのではないかと考えています。
「工賃」も大切にしたいポイント
B型事業所を考えるうえで、私が気にしているのが工賃です。
就労継続支援B型は事業所によって工賃に差があります。せっかく毎日通って作業をするのだから、できればJ君の頑張りがきちんと工賃という形で返ってくる場所を選びたい。もちろん工賃だけがすべてではありませんが、「J君に合っていて、かつ工賃も納得できる場所」を探したいと思っています。
今通っているデイサービスが候補の一つ
卒業後の候補として今考えているのは、J君が今通っている放課後等デイサービスです。このデイサービスは就労継続支援も行っているので、卒業後もそのまま通い続けるという選択肢があります。
「環境が変わらない」というのは、自閉症のJ君にとって何よりの安心材料です。慣れた場所で、慣れたスタッフのもとで過ごせるなら、J君も落ち着いていられる。だから、今通っているデイサービスがそのまま卒業後の通い先になるのは、有力な候補の一つだと考えています。
ただ、まだ正式に決めたわけではありません。あくまで「候補の一つ」で、これからしっかり考えていきたいと思っています。
就労に向けて、別のデイサービスで月2回の訓練も
卒業後を見据えて、J君は今、別のデイサービスで月2回、就労に向けた訓練(就労プログラム)に参加しています。
就労継続支援B型を利用するにあたって、いきなり本番ではなく、こうして少しずつ作業に慣れていく機会があるのはとてもありがたいことです。月2回の訓練を通じて、J君がどんな作業に取り組めるのか、どんな様子で過ごすのかを、私たち親も少しずつ知ることができています。
📌 就労に向けた支援を詳しく知りたい方へ
就労継続支援B型のほかにも、一般就労を目指す「就労移行支援」という選択肢があります。発達障害・自閉症の子が使える就労移行支援(ミラトレ・Neuro Diveなど)を比較しました。すべて原則無料で利用できます。
でも、本当にJ君のためになる場所はどこか
ここからが、いちばん悩ましいところです。
慣れた場所が安心なのは間違いない。でも、「安心」だけで選んでいいのか。本当にJ君のためになり、J君に向いている作業は何なのか。もっと合う場所が、ほかにあるんじゃないか。
考え始めると、答えが出ません。
というのも、J君は「どこがいい」「これがやりたい」と言葉で教えてくれないからです。
定型発達のお子さんなら、「ここがいい」「これは嫌だ」と意思を伝えてくれるかもしれません。でもJ君は、自分の希望を言葉にすることが難しい。だから、親である私たちが、J君の代わりに考え、選んでいかなければなりません。
言葉がなくても、表情と態度から読み取りたい
J君は言葉で教えてくれない。でも、表情や態度を見ていれば、わかることもあるはずだと思っています。
作業をしているときの顔。楽しそうにしているか、嫌がっていないか。場所に着いたときの様子。落ち着いているか、ソワソワしているか。
J君は言葉では教えてくれないけれど、体や表情は正直です。「好き」「嫌だ」「楽しい」「不安」——それは、ちゃんと表に出ている。私たち親は、その小さなサインを見逃さないようにしたい。
結局、進路選びとは「J君の声なき声を、どれだけ親が読み取れるか」なのかもしれません。
これからは「見学」に行って考えたい
今後は、いくつかの就労継続支援B型の事業所に実際に見学に行きたいと考えています。
パンフレットやネットの情報だけではわからないことが、実際に足を運べばたくさん見えてきます。作業の内容、雰囲気、スタッフの方々の関わり方、そして何より——その場所に立ったときのJ君の表情。
見学にJ君を連れて行って、その場でのJ君の様子を見れば、「ここは合いそう」「ここは難しいかも」というのが、きっと少しは見えてくるはずです。
悩むことは、ちゃんと向き合っている証拠
正直、卒業後の進路はとても悩ましいです。簡単に「ここにします」とは決められません。
でも、こうして悩むこと自体が、J君のことを真剣に考えている証拠なのだと、自分に言い聞かせています。焦らず、J君の表情を頼りに、ひとつずつ見学して、いちばん合う場所を一緒に見つけていきたい。
同じように、お子さんの卒業後の進路で悩んでいる方へ。一緒に、ゆっくり考えていきましょう。答えはきっと、子どもの表情の中にあります。
まとめ
- J君は中等部からそのまま高等部へ進学(環境が変わらず安心)
- 卒業後は就労継続支援B型を中心に検討中
- 工賃も大切にしたいポイントの一つ
- 今通うデイサービスが就労プログラムもやっており有力候補
- でも「本当にJ君に向いている場所」を見極めたい
- J君は言葉で教えてくれないので、表情や態度から読み取る
- これから実際に見学に行って、J君の様子を見ながら決めたい
進路選びに正解はありません。でも、子どもの声なき声に耳を傾けながら、親として精一杯考えていきたいと思います。

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