自閉症の息子と散髪|「いつもの道」「いつものお店」が育てるJ君の自立

散髪屋さん J君の成長記録
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こんにちは。自閉症のJ君(高校1年生)の父です。

先日、J君と散髪に行ってきました。今日は、そのときのJ君の様子をご紹介します。

朝の「ちょきちょき」から一日が始まる

J君は、朝に「今日は散髪に行くよ」と伝えると、頭を指でチョキチョキしながら「ちょきちょき」と言います。言葉は多くありませんが、これがJ君なりの「わかったよ」「楽しみだな」のサインです。

予定がちゃんと伝わって、J君の中でその日のイメージができている。こういう小さなやりとりが、私にとってはとても大切な時間です。

いつもの道を、ずんずん進んでいく

いつも行く散髪屋さんは、J君もすっかり覚えています。

最初の頃は、私のあとをついてくる形で一緒に通っていました。それが、何度も通って道を覚えるうちに、今では自分から先に立って進んでいくようになりました。家から散髪屋さんまでは約1.5kmほどの道のり。その道を、J君は迷うことなくずんずん進んでいきます。

そして到着すると、自分からお店の扉を開けて入っていきます。お店の人とも顔なじみなので、「いらっしゃい」と声をかけてもらえます。お店の人はいつもJ君に親切にしてくれて、本当にありがたいなと思っています。

自閉症の子の散髪は「いつものお店」だと落ち着く

散髪は、先にJ君、あとから私という順番です。

チョキチョキとハサミの音が響く、いつもの見慣れたお店。その落ち着いた空気の中だと、J君もどこか安心した表情をしています。自閉症の子の散髪は、慣れない場所や人だと不安が大きくなりがちですが、いつものお店だとJ君はとても穏やかに過ごせます。

J君は、自分のカットが終わると、何も言われなくても椅子に座って、私が終わるまで静かに待っています。「待っていてね」と毎回言わなくても、流れを理解して自分で行動できる。こういう姿を見ると、少しずつ積み重ねてきたものが形になっているんだなと感じます。

帰ったら、ママに「ちょきちょき」報告

帰宅すると、J君はママに向かって、また頭を指でチョキチョキしながら「ちょきちょき」と報告していました。

「散髪に行ってきたよ」を、自分の言葉とジェスチャーで伝える。誰かに今日の出来事を伝えたいという気持ちが、ちゃんとそこにあります。

J君がママを散髪屋さんまで案内した日

実は前回は、私が仕事でどうしても行けず、ママと二人で行ってもらいました。

ところが、ママはこの散髪屋さんに行くのは初めてで、お店の場所を知りませんでした。すると——J君が先を歩いて、ママを無事に散髪屋さんまで連れていってくれたのです。

いつも私と歩いている道を、今度はJ君が「案内する側」になった。最初は私についてきていたJ君が、ここまで来たんだなと、本当に驚いたし、うれしかったです。

J君が先を歩く

まとめ|自閉症の散髪は「いつもの安心」が自立を育てる

  • 最初は親についてくるだけだったJ君が、道を覚えて自分から行けるようになりました
  • 自閉症のJ君は「いつもの道」「いつものお店」だと、安心して自分で行動できます
  • 顔なじみのお店があることは、本人にとっても家族にとっても大きな支えです
  • 自分の番を待つ、ママを案内する——日々の積み重ねが、少しずつ自立につながっています

特別なことをしたわけではありません。でも、いつもの散髪のなかにも、J君の成長がたくさん詰まっていました。これからも、こういう「いつもの一日」を大事にしていきたいと思います。

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