手のひらの記録 遡り編②

コラム・母の想い

日々の育児や家事生活に追われ、J君も良い感じに育っていると思っていたのですが、1歳を過ぎた辺りから「なんだか大人しいな」とふと思う時があり…

アンパンマンやトイストーリー、カーズが大好きで、ご飯もよく食べ、よく動き回りニコニコ笑顔が多いのですが、近所に住む歳の近いお友達と集まってもJ君はお友達に興味がなくずっと1人で遊んでいました。お友達の方がJ君に興味を示しても、関わりを持つ事をほとんどしませんでした。

私には、して欲しい事があるとクレーン現象で伝えていました。指差しを教えても伝わらず、幼児ダンスやリトミックなどもマネをして体を動かす事もしませんでした。周りの子供達は楽しそうに身振り手振りでマネをしているのに、J君は輪に入る事もあまりせず違う所に興味を持ち、扉で遊んだり階段で遊んだりしていました。

1歳半を目前に私は言いようのない違和感を日々感じる様になりましたが誰にも言えずネットで調べたりしていました。1歳半健診では指差しが出来ない、発語がない事で引っ掛かり経過観察になりました。

保健所がやっている幼児教室を勧められて通いましたが、やはりみんなの輪に入る事を嫌がり外に出てひたすら砂で遊んでいました。ベテラン保健師さんが「まだまだ小さいからね、だんだん集団に慣れてみんなの輪に入れる様になると思うよ」と言ってくれたりしましたが、幼児教室の度に気持ちは撃沈でした。

目が合う、簡単な指示が通る、鬼ごっこは出来る(追いかけられて楽しいけど追いかける事はしなかった)そして何より愛嬌があるなど、肯定出来る事を考えて、大丈夫、ちゃんと色々出来る様になる。と信じたい気持ちでいっぱいでした。

思えば、家族や友達にも悩んでいる事を言えなかったこの時期が一番しんどかったなぁ。口に出したらみんなそういうふうにJ君を見る、確かにそうだね、と言われるのが怖かったんだと思います。

主人や友達、両祖父母もみんな気づかない程の違和感なんか私の勘違いであれと。  続きます

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