こんにちは。J君の父です。
以前の記事「【発達障害×大阪万博】J君が当選したチケット体験記」でも書いたように、運良く当選した万博チケット。あれから数か月──ついに10月13日、閉幕を目前にした大阪・関西万博へ行ってきました。
「もう二度と行けないかもしれないし、せっかくだから経験してみよう」──そんな気持ちで出発。混雑覚悟の上でしたが、思いがけずJ君の笑顔があふれる一日になりました。
入場前からハプニング!?手荷物検査で「つぶらなカボス」事件
この日は11時からの入場チケット。10時過ぎに現地に到着すると、予想どおりの大混雑。しかし、思ったよりも人の流れがスムーズで、混乱はありませんでした。
ところが、入場ゲートの手荷物検査で予想外の出来事が。缶の持ち込みが禁止されていることを知らず、J君の大好きな「つぶらなカボス」を2本持参していたのです。
「その場で飲むか、回収か」という選択を迫られ、2人でゲート前で一気飲み。小さなハプニングでしたが、J君は嬉しそうに笑っていました。こういう何気ない出来事も、思い出の一部になりますね。
混雑の中でも笑顔いっぱいの大屋根リンク
どのパビリオンも長蛇の列。はじめから“見るだけ”モードで大屋根リンクを散歩することにしました。秋空の下、J君は風を感じながら本当に気持ちよさそう。ふと見上げると──空を飛ぶ車(!?)が通過!
「あれが噂の…?」と驚きましたが、見た目は大きなドローンのようでした(笑)。それでもJ君は目を輝かせ、空を見上げながら「なー!」と大喜び。
J君が選んだのは「タイ館」!90分待ちでも上機嫌
昼食を済ませ、比較的空いていたパビリオンに少し入りましたが、J君の反応はいまひとつ。そこで思い切って90分待ちの「タイ館」に挑戦しました。
意外なことに、待ち時間もニコニコ上機嫌。順番が来ると、タイ式のあいさつを真似たり、映像に合わせて体を動かしたりとノリノリ。鮮やかな光と音の演出に夢中になっていました。
J君の「集中できる時間」が年々長くなっているのを感じ、親としても感動でした。
ママ友からの情報で“神ルート”発見!
パビリオンを出たあと、「どうしようか」と迷っていたところに、妻のママ友から情報が。
「ネパール館とカタール館が入りやすいよ」「障害者優先の入口があるパビリオンもあるよ」と、ありがたいアドバイスを立て続けにいただきました。
何もわからないのでここは直に言われた通りに回ると、まさに“神ルート”。どちらも比較的スムーズに入ることができ、J君もリズムに合わせて体を揺らしたり、展示をじっと見つめたりと楽しんでいました。
夜空に上がる花火にJ君が見せた“真剣な眼差し”
夕方になると空がオレンジ色に染まり、いよいよ花火タイム。思ったよりも間近で見ることができ、ドーンという音にJ君も驚きながら、最後までじっと見入っていました。
音に敏感なJ君なので少し心配もありましたが、この日は終始落ち着いていて、目をキラキラ輝かせながら楽しむ姿が印象的でした。
ミライロIDでスムーズに入場!クエート館&中国館へ
そして今回、大きな助けになったのが「ミライロID」です。
クエート館や中国館は通常2時間待ちの人気スポットでしたが、ミライロIDを提示することでスムーズに優先入場。待ち時間が短縮され、J君もストレスなく楽しめました。
特にクエート館では、砂漠の砂を触ったり、滑り台で遊んだりと体験型の展示が盛りだくさん。J君は大喜びで何度も滑っていました。
「障害のある子どもも、安心して世界を体験できる」──それを実感した瞬間でした。
20時半まで満喫!J君の“底なし体力”
当初は「人混みで疲れたら早めに帰ろう」と思っていましたが、予想外にたくさんのパビリオンに入れて、J君は終始ご機嫌。
気づけば閉園間近の20時半。なんとこの日、歩数は27,000歩!帰りの電車では少しぐったりしていましたが、家に着くと再びハイテンションで飛び回っていました。恐るべしエネルギーです。
まとめ|発達障害のある子どもと行く万博体験で感じたこと
今回の大阪・関西万博は、噂通りの混雑でしたが、それ以上に楽しく、J君も大満足の1日になりました。
発達障害のある子どもとの外出は、事前準備や臨機応変さが欠かせません。でも、環境を理解し、ミライロIDのようなサポート制度を活用することで、思っていた以上に“安心して楽しむ”ことができます。
万博という大舞台で、J君の笑顔がたくさん見られたこと。それが何よりの収穫でした。
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