「就労継続支援B型 やめたほうがいい」
そう検索して、ここにたどり着いた方へ。こんにちは。自閉症のJ君(高校1年生)の父です。
我が家も今、J君の卒業後の進路として就労継続支援B型を考えていて、まさに同じことで悩んでいます。「本当にここでいいのかな」「もっと良い選択肢があるんじゃないか」——その気持ち、痛いほどわかります。
この記事では、ネットでよく見る「やめとけ」「ひどい」といった煽りではなく、進路を検討している親の立場から、正直にまとめます。不安をあおるためではなく、一緒に「次の一手」を考えるための記事です。
なぜ「就労継続支援B型 やめたほうがいい」と検索されるのか
まず、なぜこんなにネガティブな言葉で検索されるのか。調べてみると、主に次のような不安が背景にありました。
- 工賃が安い(これだけで生活できるのか)
- 作業内容が単調・物足りない
- 「子供扱いされる」という声
- 一度入ると抜け出せないのではという不安
どれも、当事者や家族にとっては切実な悩みです。特に多いのが工賃の問題でした。我が家が一番気にしているのも、ここです。
就労継続支援B型の工賃の現実

就労継続支援B型の工賃は、正直に言うと高くありません。
B型は雇用契約を結ばずに、自分のペースで作業をする福祉サービスです。そのため最低賃金は適用されず、工賃は事業所によって大きく差があります。月数千円のところもあれば、しっかり工賃向上に取り組んで月1〜2万円以上を実現している事業所もあります。
つまり「B型=工賃が安い」と一括りにするのは正確ではなく、事業所選びで大きく変わるというのが実際のところです。だからこそ、見学して工賃の実績を確認することが大切になります。
真面目に働く我が子に、安い工賃でいいのか

ここが、私が一番悩んでいるところです。
J君は、性格的に「言われたことを真面目にやる子」です。きっとB型でも、与えられた作業を一生懸命こなすと思います。だからこそ——一生懸命働いているのに、工賃がとても安かったら、かわいそうじゃないか。もっとJ君の頑張りが報われる場所はないのか。そう思ってしまうのです。
実は今、J君は別のデイサービスで月2回、就労に向けた訓練(就労プログラム)に通っています。そこからは、いつもニコニコして帰ってきます。できること、できないことはあるけれど、本人なりに一生懸命取り組んでいるようです。
その姿を見ると、嬉しい反面、「この一生懸命さが、ちゃんと評価される場所であってほしい」と強く思います。親なら、誰しもそう願うのではないでしょうか。
「やめたほうがいい人」と「合っている人」
調べたり考えたりした結果、B型が合うかどうかは人によると感じています。あくまで一つの整理ですが、こう考えています。
B型が合っていると感じるケース
- 自分のペースで、無理なく働きたい
- 体調や特性に波があり、一般就労はまだ難しい
- まずは「働く生活のリズム」に慣れたい
- 居場所・日中の活動の場として安心できる場所がほしい
もう一度考えたほうがいいかもしれないケース
- 体力・能力的に一般就労やA型を目指せる可能性がある
- 工賃(収入)を生活の柱にしたいと考えている
- もっと専門的なスキルを身につけたい意欲がある
大事なのは「B型が良い・悪い」ではなく、その子に合っているかどうかです。我が家も、J君にとってどうかという視点で考えています。
B型以外の選択肢も知っておく
「やめたほうがいい?」と迷ったとき、他の選択肢を知っておくと、比較して納得して選べます。
- 就労継続支援A型:雇用契約を結び、最低賃金以上が支払われる。一定の働く力が必要
- 就労移行支援:一般就労を目指して訓練する。原則2年間のサポート
- 一般就労(障害者雇用):企業に障害者枠で就職する
いきなりどれか一つに決めるのではなく、「まずB型で働くリズムを作って、慣れたらA型や一般就労を目指す」というステップアップの道もあります。B型は「終わり」ではなく「通過点」にもなり得ます。
📌 一般就労を目指す選択肢も知りたい方へ
B型と迷ったとき、将来的に一般就労を目指す「就労移行支援」も選択肢になります。発達障害・自閉症の方が使える就労移行支援(ミラトレ・Neuro Diveなど)を比較しました。すべて原則無料で利用できます。
後悔しないために、親としてできること
「やめたほうがいい」という言葉に振り回されないために、私が大切にしたいと思っているのは次のことです。
- 必ず見学に行く:パンフレットではわからない雰囲気、作業内容、工賃の実績を自分の目で確認する
- 子どもの表情を見る:その場でのわが子の様子こそ、一番の判断材料
- 複数の事業所を比較する:1か所だけで決めず、いくつか見て選ぶ
- 「合わなければ変えていい」と知っておく:B型は辞めることも、別の事業所に移ることもできる
J君は言葉で「ここがいい」とは教えてくれません。でも、見学に連れて行けば、表情や態度で何かを伝えてくれるはずです。その小さなサインを、見逃さないようにしたいと思っています。
まとめ:「やめたほうがいい」は、人による
- B型の工賃は安めだが、事業所によって大きく差がある
- 「B型が悪い」のではなく「その子に合うか」が大事
- A型・就労移行・一般就労など、他の選択肢も知っておく
- B型は「終わり」ではなく「通過点」にもなる
- 必ず見学し、子どもの表情を見て、複数を比較して決める
「就労継続支援B型はやめたほうがいい」——その答えは、人によって違います。大切なのは、わが子にとってどうかという視点です。
我が家もまだ答えは出ていません。これから見学に行って、J君と一緒に、いちばん合う場所を探していきます。同じように悩んでいる方と、一緒に考えていけたらうれしいです。

コメント